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9月1日は「防災の日」です。
毎年この時期になると防災特集を目にしますが、「うちは大丈夫だろうか」と思いつつ、つい後回しにしてしまう——そんな方は多いのではないでしょうか。
50代の防災には、若い頃とは違う視点が必要だと私は考えています。それは、「モノの備え」と「お金の備え」の両方を見直すこと。体力や住まいの状況が変わってくる年代だからこそ、非常用の持ち出し袋だけでなく、保険や預金といった「お金の防災」もセットで点検する価値があります。
この記事では、防災の日をきっかけに確認したいポイントを、チェックリスト形式でまとめました。
モノの備え:最低限そろえたい防災グッズ
まずは基本の「モノ」から。網羅的にそろえようとすると挫折しやすいので、一般に優先度が高いとされる定番に絞ります。
- 飲料水(1人1日3リットル×最低3日分が目安と言われています)
- 食料(レトルト・缶詰・アルファ米など、調理不要または簡単なもの)
- モバイルバッテリー(停電時、スマホは情報収集・連絡・照明を兼ねる命綱)
- 簡易トイレ(断水時に最も困るものの一つ。意外と見落とされがち)
- 懐中電灯・電池・携帯ラジオ
- 常備薬・お薬手帳のコピー(持病のある50代には特に重要)
- 軍手・ウェットティッシュ・マスク
ローリングストックは「家計に優しい備蓄法」
備蓄でおすすめしたいのがローリングストックという方法です。特別な非常食を買い込むのではなく、普段食べているレトルトカレーや缶詰、飲料水を少し多めに買い、古いものから日常の食事で消費して買い足していく——これだけです。
この方法の良いところは、備蓄が食費と一体化すること。賞味期限切れで捨てる無駄がなく、「防災のための特別な出費」がほとんど発生しません。家計管理の観点からも、最も続けやすい備蓄法だと言えます。
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お金の備え:50代がこの機会に確認したい4項目
防災グッズと同じくらい大切なのに見落とされがちなのが、「お金の備え」です。
1. 現金(小銭・千円札)を手元に置く
大規模停電ではキャッシュレス決済もATMも使えなくなる可能性があります。普段はキャッシュレス中心の方(私も楽天カード・楽天Pay中心の生活です)ほど、災害時用に現金を少額、小銭と千円札で分けて非常用袋に入れておくと安心です。公衆電話や自動販売機で使うことを想定すると、小銭の価値は普段より大きくなります。
2. 通帳・保険証券などの保管場所を家族で共有する
通帳、印鑑、保険証券、年金手帳、マイナンバーカード——いざという時に必要な書類の保管場所を、家族が把握しているでしょうか。
50代は、自分の備えと同時に「自分に何かあったとき、家族が困らないか」を考える年代です。保管場所の共有と、証券番号や連絡先のメモ(コピー)を非常用袋に入れておくことをおすすめします。なお、災害で通帳やカードを失っても、本人確認により預金の払い戻しに応じる取り扱いが一般に案内されています。慌てて危険な自宅に戻る必要はありません。
3. 火災保険・地震保険の補償内容を「確認」する
ここで大切なのは、新しい保険に入ることではなく、今入っている保険の中身を確認することです。
- 火災保険は建物だけでなく家財も対象になっているか
- 水災(洪水・土砂災害)の補償は付いているか
- 地震保険は付帯しているか(火災保険だけでは地震による損害は原則対象外とされています)
- 保険金額は現在の住まいの実態に合っているか
保険証券を引っ張り出して、この4点を眺めるだけでも大きな前進です。内容が分からなければ、保険会社のカスタマーセンターに聞けば教えてもらえます。
4. 緊急予備資金——「生活費6ヶ月分」の考え方
災害への備えとしても、失業や病気への備えとしても共通するのが緊急予備資金です。一般に、生活費の6ヶ月分程度をすぐ引き出せる預金で持っておくことが一つの目安と言われています。
私自身、43歳で貯金ゼロから家計の立て直しを始めた経験がありますが、まず最初に取り組んだのは投資ではなく「使えるお金のクッション」を作ることでした。守りが固まってこそ、攻め(資産運用)に安心して回れます。
予備資金を含めた現金の持ち方は50代の現金保有率の目安で、生活費6ヶ月分を計算する前提となる毎月の支出把握は51歳会社員の家計を全部公開で詳しく書いています。
家計を壊さない備え方:一気にそろえない
防災用品をゼロからそろえようとすると、数万円単位の出費になり得ます。それで家計が苦しくなっては本末転倒です。
- 月数千円の「防災予算」を決めて、数ヶ月かけてそろえる(優先度の高い水・トイレ・バッテリーから)
- ローリングストックで食料備蓄は食費に吸収する
- ふるさと納税の返礼品に防災グッズを選ぶという選択肢もあります。防災セットや保存水を返礼品にしている自治体があり、実質負担を抑えながら備えを進められます。仕組みはふるさと納税のやり方完全ガイドをご覧ください。
「完璧な備え」を目指すより、「先月より少し備えができた」を積み重ねる方が、確実に続きます。
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まとめ:備えは「モノ半分・お金半分」
防災の日に見直したいポイントを、最後にまとめます。
モノの備え
- 水・食料はローリングストックで食費に吸収
- モバイルバッテリー・簡易トイレは優先度高め
- 常備薬・お薬手帳のコピーを忘れずに
お金の備え
- 小銭・千円札を非常用袋に
- 通帳・保険証券の保管場所を家族で共有
- 火災保険・地震保険の補償内容を証券で確認
- 緊急予備資金(生活費6ヶ月分目安)を点検
災害はいつ来るか選べませんが、備えを始める日は自分で選べます。今年の防災の日は、非常用袋の点検と一緒に、保険証券と預金残高も眺めてみてください。モノとお金、両方の備えがそろって初めて、「うちは大丈夫」と言える状態に近づきます。
※本記事は一般的な情報のまとめです。保険の補償内容や払い戻しの取り扱いは各社・各機関により異なるため、正確な条件はご契約先にご確認ください。