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「米国高配当ETF、VYM・HDV・SPYDのどれを買えばいい?」
ネット記事を見ると、それぞれを推す声があり、迷っている方は多いはずです。
私自身、3つすべて保有している51歳の会社員です。配当株投資を3年続けてきて、それぞれの役割の違いと使い分け方が見えてきました。
この記事では、3つのETFを横並びで比較しつつ、私の実体験から見えた「向いている人・向いていない人」を正直にお伝えします。
結論:1つに絞らず、複数組み合わせる
最初に結論からお伝えします。
3つはどれも一長一短。1本に絞るのではなく、目的に応じて組み合わせるのがベスト です。
私が3つすべて保有している理由は、「分散」と「配当額の安定化」 のためです。これは1本に集中するより、結果として安心感が大きくなります。
詳しくは記事の後半で解説します。
3つのETFの基本情報
まずは基本データを横並びで比較します。数字は2026年5月時点の参考値で、実際の数字は変動します。
| ETF | 運用会社 | 経費率 | 銘柄数 | 配当利回り(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| VYM | バンガード | 0.06% | 約400銘柄 | 約3% | 中型〜大型の高配当株を幅広く |
| HDV | ブラックロック | 0.08% | 約75銘柄 | 約3.5% | 財務健全性を重視した厳選銘柄 |
| SPYD | ステート・ストリート | 0.07% | 約80銘柄 | 約4.5% | S&P500の高配当上位80銘柄 |
数字だけを見ると「SPYDが一番利回り高い」と感じるかもしれません。しかし、利回りだけで選ぶと痛い目を見ます。 これは私自身の経験でもあります。
それぞれの特徴を1つずつ解説
VYM:分散の王様
VYMは400銘柄超に分散しているため、特定銘柄の業績悪化の影響を受けにくいETFです。
組入上位は、JPモルガン・ブロードコム・エクソンモービル・P&Gなど、米国を代表する大型優良企業が中心。
- 配当利回り:3%前後(高すぎず低すぎず)
- 値動き:S&P500に近い
- 増配傾向:あり(連続増配株を多く含む)
「とりあえず米国の高配当株を広く持ちたい」方に最適です。
私の中では**「米国高配当の主力選手」** という位置づけです。
HDV:質を重視する優等生
HDVは銘柄数が約75銘柄と絞られていて、財務健全性とキャッシュフローの強さを重視した銘柄選定がされています。
組入上位は、ジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソンモービル、コカ・コーラなど、不景気でも需要が落ちにくいディフェンシブ銘柄が多いです。
- 配当利回り:3.5%前後
- 値動き:景気後退局面に強い
- 増配傾向:あり(やや控えめ)
「配当を重視しつつ、値下がりリスクは抑えたい」方に向いています。
私の中では**「守りのETF」** という位置づけです。市場が荒れた時に底堅さを発揮してくれます。
SPYD:高利回りの攻めるETF
SPYDはS&P500の中で配当利回り上位80銘柄を均等加重で組み入れているETFです。
組入は不動産(REIT)・公益・金融など、高配当セクターに偏っています。
- 配当利回り:4.5%前後(3つの中で最高)
- 値動き:景気変動で大きくブレやすい
- 増配傾向:弱い(減配することもある)
「とにかく今の配当を多く欲しい」方には魅力的ですが、注意点もあります。
私の中では**「攻めの配当源」** ですが、SPYD単独で資金を集中させるのは危険だと感じています。
私の保有比率と使い分け
参考までに、私の米国高配当ETFの保有比率です。
| ETF | 保有比率(米国高配当ETF内) | 役割 |
|---|---|---|
| VYM | 約50% | 分散の主力 |
| HDV | 約30% | 守りの安定枠 |
| SPYD | 約20% | 攻めの配当源 |
VYMを中心に、HDVで守りを固め、SPYDで配当額を上乗せする という構成です。
合わせて、連続増配ETFのVIGも別枠で持っています。VIGについては「連続増配株の選び方」で詳しく書いています。
3つに分散する理由
1本に絞らず3つを組み合わせる理由は、シンプルにリスク分散です。
銘柄選定方針が異なる
- VYM:時価総額加重・幅広く
- HDV:財務健全性重視・厳選
- SPYD:高利回り上位を均等加重
選定方法が違うので、得意な相場局面が違います。 ある相場では強く、別の相場では弱い、というETFを組み合わせることで、ポートフォリオ全体の値動きが滑らかになります。
配当時期も微妙にズレる
3つとも年4回配当ですが、決算月が微妙に違うため、組み合わせるとほぼ毎月配当が入る感覚になります。
「毎月配当が振り込まれる」という体験は、地味ですが精神的な満足度が高いものです。
こんな人にこのETFが合う
VYMが向いている人
- 米国高配当を初めて買う方
- 分散重視で長期保有したい方
- 配当の安定成長も期待したい方
HDVが向いている人
- 値下がりリスクを抑えたい方
- ディフェンシブ銘柄を好む方
- 退職が近く、ボラティリティを下げたい方
SPYDが向いている人
- 利回りを最大化したい方(リスク承知)
- 配当をとにかく多く欲しい方
- 不動産・公益セクターに前向きな方
注意点:SPYD単独集中は危ない
私の正直な意見として、SPYDだけに集中投資するのはおすすめしません。
理由は3つあります。
- 高配当上位80銘柄を均等加重 → 業績悪化銘柄も等しく組み入れられる
- セクター偏重(不動産・公益・金融) → 景気変動の影響を強く受ける
- 過去には減配している期間もある(増配ETFではない)
「利回り4.5%」だけ見ると魅力的ですが、株価下落で含み損を抱えるとトータルリターンはプラスにならないこともあります。
どこで買うか
米国ETFの取引は、ネット証券3社が定番です。
- SBI証券:取扱本数・手数料・為替コストすべてバランス◎
- マネックス証券:米国株情報量が豊富
- 松井証券:新NISA手数料0円・サポートが手厚い
私はSBI証券をメインに使っていますが、これから始める方は新NISAの手数料が0円の松井証券も有力候補です。
まとめ
- VYM・HDV・SPYDはそれぞれ役割が違う。1本ではなく組み合わせがおすすめ
- VYM=分散の主力、HDV=守りの安定、SPYD=攻めの配当源
- 私の比率はVYM50%・HDV30%・SPYD20%
- SPYD単独集中は危険。必ず分散すること
- 連続増配のVIGも組み合わせると、配当成長と利回りの両立ができる
今日の一歩:3つのETFのうち1本だけ証券会社のサイトで配当履歴を見てみましょう。
数字を実際に見ると、それぞれの個性がよくわかります。
「高い利回りには、必ず理由がある。安心の利回りには、必ず質がある。」
※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 配当・株価は将来にわたり変動し、減配・株価下落のリスクがあります。 為替変動によるリスクもあります。 投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。