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10年前、車を手放しました。
目的は、純粋にお金でした。維持費・保険・駐車場で年30〜40万円。この固定費を消したかった——それだけの決断でした。
ところが7年間つけ続けたApple Watchのデータをあらためて分析したとき、想定していなかった「もうひとつの収支」が見えてきました。
車を手放した決断は、お金と健康を同時に運んできていた。
今日はその実データを、グラフ付きで正直に公開します。
まず「お金」の収支:年30〜40万円が消えた
車を手放して変わった家計は、シンプルです。
- 維持費・保険・税金・駐車場:年30〜40万円 → ゼロ
- 代わりの移動手段:カーシェア+電車+徒歩(月1万円以下)
- 10年間の累計では、300万円以上が家計に残った計算になります
「不便になるのでは」という心配が杞憂だったことも含め、このお金の話は車を手放してカーシェアにしたら年30万円以上浮いた話に詳しく書きました。
今日の本題は、ここから先です。
想定外だったのは「体」のほうでした
車を手放すと、当たり前ですが移動が徒歩と電車になります。駅まで歩く。乗り換えで歩く。買い物も歩く。
私は「健康のために運動を始めた」ことは一度もありません。ジムにも行っていません。それでも、Apple Watchに記録されていた7年間の歩数はこうなっていました。
- 7年間の平均:1日約1万6,000歩(日本の50代男性平均 約7,000歩の2倍以上)
- 7年間の総歩数:約4,000万歩
- 1日の運動時間:平均79分(WHO推奨の約4倍)
意識の高い習慣ではなく、「車がない」という環境がつくった強制力です。やる気も根性も要りませんでした。ここが、この話のいちばん大事なところだと思っています。
数字で見る、7年後の体
「たくさん歩いた」だけなら自己満足です。体の数字がどうなったかを見ます。
血圧:706回測って、高血圧ゼロ
50代男性は約半数が高血圧と言われますが、この7年間で自宅測定706回、基準の140を超えた日は一度もありませんでした(平均117/76)。
そのほかの数字
| 項目 | 7年間の実測 |
|---|---|
| 体重 | 60〜62kgで3年間ほぼ変化なし |
| 安静時心拍数 | 68〜70で5年間安定 |
| 睡眠時無呼吸の兆候 | なし(Apple Watchの月次チェック) |
| 健康のためにかけたお金 | 0円(ジム・ウェア・サプリすべてなし) |
※これはあくまで私個人の記録で、効果を保証するものではありません。それでも「移動を歩きに変えるだけで、50代の体はここまで維持できる」という一つの実例にはなると思います。
「健康はお金がかかる」は、逆でした
整理すると、車を手放すという1回の決断で起きたことは:
- 年30〜40万円の固定費が消えた(お金のリターン)
- 1日1万6,000歩の生活が自動的に始まった(健康のリターン)
- 健康維持の出費はゼロ円
つまり「節約」と「健康投資」が、同じ1つの行動でした。ジム月1万円に通うために車で移動する——という組み合わせより、よほど合理的だったと今は思います。
生涯医療費という視点で見れば、高血圧などの生活習慣病を遠ざけることは、それ自体が大きな「支出の予防」です。健康は、最強の資産運用でした。
正直な注意点も書いておきます
いいことずくめに見えるので、実データが示した「課題」も隠さず書きます。
- 体力の指標(VO2Max)は5年で40→36.5に低下。歩く「量」だけでは、加齢による体力低下は止めきれませんでした。私はいつもの歩きに「週2〜3回・15分の速歩き」を足すことにしました
- 睡眠は平均6.7時間と、推奨の7時間にやや届いていません
- そもそも車が生活必需の地域では、この方法は使えません。「車なし」は都市部・駅近に住んでいるからできた選択です
それでも「使う頻度が低いのに、なんとなく持ち続けている」なら、一度数字を見る価値はあるはずです。
データの「見える化」がApple Watchの仕事でした
この記事の数字はすべて、Apple Watchが自動で記録していたものです。私が7年間やったのは「着けて歩いただけ」。
血圧の推移も、睡眠も、心拍も、数字が見えると習慣は続きます。逆に言えば、見えないものは続きません。家計簿と同じですね。
50代の健康管理の相棒として、私には十分すぎる投資でした(本体は数万円。7年使えば月数百円です)。
まとめ:大きな決断1回と、あとは仕組み
- 車を手放す(1回の決断)→ 年30〜40万円の節約 + 1日1万6,000歩の生活が自動で始まった
- 7年間の結果:総歩数4,000万歩・血圧平均117/76・高血圧ゼロ・体重ほぼ±0
- 健康にかけたお金は0円。節約と健康投資は、同じ行動だった
- ただし体力(VO2Max)は歩くだけでは維持しきれない——「週2〜3回の速歩き」を足すのが50代のリアル
お金の話も、健康の話も、結局は同じでした。頑張り続けるのではなく、一度の決断で「続く仕組み」を作る。私の場合、それが「車を手放す」でした。
車の維持費が気になっている方は、まず固定費としての車の数字から。持ち続ける選択をする場合も、自動車保険の相場チェックで年1〜3万円変わることがあります。そして「健康×お金」の考え方をもっと深めたい方には、50代の健康と習慣を整える本5選もどうぞ。