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お金記事 No.111

個人年金保険を解約すべきか?14年・総額500万円払った51歳が解約を選んだ理由

📌 この記事でわかること

個人年金保険を解約すべきか迷っている方へ。14年間・総額約500万円を払い込み、返戻金490万円で解約した51歳の実体験を公開します。元本割れに気づいた経緯、解約すべきか判断する3ステップ、解約しない方がいいケースまで正直に解説します。

※本記事にはプロモーションを含みます。

「個人年金保険、このまま続けていていいんだろうか」

その迷い、私もまったく同じでした。

私は30代半ばから約14年間、月3万円の個人年金保険を払い続けました。払込総額は約500万円。「老後のため」と信じて、何の疑いもなく続けていました。

そして3年前、ある計算をしたことをきっかけに全額解約しました。

この記事では、私が解約を決めた理由と実際の返戻金額、そして「解約すべき人・続けるべき人」の見分け方を、実体験ベースで正直にお伝えします。


この記事でわかること

  • 14年払った個人年金保険の「実際の返戻金」がいくらだったか
  • 私が解約を決めた計算(同じお金を投資に回した場合との比較)
  • 解約すべきか判断する3ステップ
  • 解約しない方がいいケース(個人年金保険にもメリットはあります)

私の個人年金保険:14年間の実績を公開

まず数字を全部お見せします。

項目 金額
月々の払込 30,000円
加入期間 約14年
払込総額 約500万円
解約返戻金 約490万円
損益 約▲10万円(元本割れ)

そうです。14年間預けて、戻ってきたお金は払った額より少なかったのです。

銀行に預けていても利息はほぼゼロの時代とはいえ、「老後のための備え」と思って積み立てていたお金が、14年かけて目減りしていた。この事実を知ったときは、正直ショックでした。

※解約返戻金は契約内容・加入期間・解約時期で大きく変わります。途中解約は元本割れになる設計が多いので、必ずご自身の返戻金額を確認してください。


なぜ14年も気づかなかったのか

理由ははっきりしています。加入したとき、私にお金の知識がまったくなかったからです。

30代半ばの私は、保険の営業の方に「老後の備えになりますよ」「税金も安くなりますよ」と勧められるまま契約しました。利回りの計算もしていなければ、他の選択肢との比較もしていません。

毎月自動で引き落とされるので、痛みも感じない。「老後のために何かやっている」という安心感だけがありました。

転機は43歳。貯金がほぼないことに危機感を持ち、お金の勉強を始めたことでした。NISAやインデックス投資を学ぶうちに、ふと「そういえば、あの個人年金って増えてるのか?」と疑問が湧いたのです。


解約を決めた計算:投資と比べてみた

保険証券を引っ張り出して、初めてまともに計算しました。

もし同じ月3万円をインデックス投資に回していたら

運用方法 14年後の評価額(試算)
私の個人年金保険 約490万円(払込500万円)
全世界株式インデックス(年4%想定) 約670万円

その差、約180万円

もちろん投資には元本割れのリスクがあり、年4%は保証された数字ではありません。それでも、世界経済全体に分散する長期投資の期待リターンと比べて、私の個人年金保険の「実質マイナス」はあまりに見劣りしました。

さらに、インフレを考えると話は深刻です。物価が上がっていく中で、14年後にほぼ同じ額面が戻ってくるということは、実質的な価値はもっと減っているということです。

この計算をした日に、解約を決めました。


解約後:半分をインデックス、半分を配当株に切り替えた結果

解約で戻ってきた約490万円は、半分をインデックス投資信託(NISA活用)、半分を配当株に振り分けました。毎月の払込3万円分も、そのまま積立投資に切り替えています。

インデックスで長期の成長を取り、配当株で「年金の代わりになる定期収入」を作る——個人年金保険に期待していた役割を、自分の手で組み直した形です。

3年経った今、含み益が出ています。もちろん相場は上下するので、この先マイナスになる時期もあるでしょう。それでも「増える見込みのない保険に払い続ける」より、納得感のあるお金の置き場所になりました。

📈 私が個人年金の代わりに選んだ置き場所

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公平に書く:個人年金保険にもメリットはある

「個人年金保険=悪」と言いたいわけではありません。実際にあるメリットも公平に書きます。

① 個人年金保険料控除(節税効果)

条件を満たす契約なら、年間最大4万円の所得控除(個人年金保険料控除)が受けられます。所得税率20%の方なら年8,000円程度の節税。小さくありませんが、運用の差を埋めるほどではない、というのが私の計算でした。

② 強制的に貯められる

自動引き落としで確実に積み上がるのは、貯金が苦手な人には価値があります。私も「何もしないよりは良かった」とは思っています。

③ 昔の契約は「お宝保険」の可能性

1990年代などに契約した個人年金保険は、予定利率が今より大幅に高い「お宝保険」の場合があります。該当する方は解約すると損です。


解約すべきか判断する3ステップ

私の経験から、迷っている方への判断手順です。

ステップ① 解約返戻金と払込総額を確認する

保険会社に電話するか、契約者ページで「今解約したらいくら戻るか」を確認します。これを知らずに判断はできません。

ステップ② 契約時期と予定利率を確認する

  • 予定利率が高い古い契約(目安1.5〜2%以上) → 続ける価値が高い
  • 低金利時代(2010年代以降)の契約 → 私のように増えない設計の可能性大

ステップ③ 「やめた後の置き場所」を先に決める

解約して終わり、では老後の備えが消えるだけです。解約前に、NISAでの積立など切り替え先を決めておくこと。私は「解約手続きの前に証券口座とNISA口座を開設」という順番で進めました。

NISAの始め方は積立NISAの始め方2026【完全版】で詳しく解説しています。


解約しない方がいいケース

正直に、解約をおすすめしないケースも書いておきます。

  • 予定利率の高い古い契約(お宝保険)の方
  • 年金受取開始が目前の方(返戻率が最も高くなる時期を待つ方が得な場合あり)
  • 投資に回しても続けられる自信がない方(解約金を使ってしまうなら、強制貯蓄の方がマシです)
  • 元本割れの数字を見るとどうしても夜眠れない方(性格に合わない投資は続きません)

まとめ:「老後のため」を思考停止の言い訳にしない

14年間・500万円の実体験から伝えたいことは1つです。

「老後のため」という言葉に安心して、中身の計算をサボらないでください。

  • 私の個人年金保険は、14年で約10万円の元本割れだった
  • 同じお金をインデックス投資に回していたら、試算では約180万円の差がついていた
  • ただし、お宝保険・受取直前・投資が性格に合わない人は解約しない方がいい
  • 解約するなら「次の置き場所」を先に決めてから

保険証券を引っ張り出して返戻金を確認する——その10分が、私の場合は数百万円の分かれ道でした。

固定費全体の見直しは固定費を削減して年間30万円節約した方法も参考にしてください。


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※本記事は筆者の個人的な体験に基づくものです。保険の解約・投資の判断はご自身の契約内容を確認のうえ、自己責任でお願いします。投資は元本割れのリスクがあります。

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