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妻は、海外にそれほど興味がありません。
私は好きです。だから年末年始になると、私だけが飛行機に乗ります。
最初のうちは、少し後ろめたさがありました。夫婦なのに別々でいいのか、と。でも何年か続けてみて、今はこれが正解だったと思っています。
この記事では、52歳の会社員が年末年始にひとりで行く海外旅行の中身を、費用も含めて全部書きます。
実際に行った旅行と、かかったお金
まず事実から。直近2年はこうでした。
| 時期 | 行き先 | 泊数 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 2024年 年末年始 | バンコク | 4泊5日 | 約20万円 |
| 2025年 年末年始 | 香港・シンガポール | 4泊5日 | 約20万円 |
どちらもひとりです。そして偶然ですが、2年ともほぼ同じ金額に収まりました。
20万円の内訳(2025年・香港&シンガポール)
| 項目 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|
| 航空券 | 約12万円 | 約6割 |
| ホテル(4泊) | 約5万円 | 約2.5割 |
| 食事 | 約2万円 | 約1割 |
| 現地移動・その他 | 約1万円 | — |
| 合計 | 約20万円 |
見てのとおり、航空券だけで全体の6割です。
これは国内旅行でも同じでした。夫婦で行った庄内(山形)2泊3日は総額25万円でしたが、そのうち航空券が13万円。やはり半分以上を交通費が占めていました。
だから、削るところは決まっている
旅行の費用を安くしようとすると、多くの人はまず宿を下げます。でも数字を見れば分かるとおり、宿を1万円安いところにしても、全体では5%しか変わりません。
一方で航空券は、時期と予約タイミングで倍近く動きます。
同じ理屈が、家計の固定費にもそのまま当てはまります。食費を月3,000円削るより、保険や通信費を一度見直すほうが、効果がずっと大きい。旅行の費用を見ていると、そのことがよく分かります。
👉 固定費削減で年間40万円節約した話|会社員が実践した5つの見直し
正直に書くと、私は「高い時期」に行っています
旅行の記事にはたいてい「GW・お盆・年末年始は避けましょう」と書いてあります。そのとおりです。私もそう思います。
でも私は、その年末年始に行っています。
理由は単純で、まとまった休みがそこしか取れないからです。会社員なので、12月の終わりから1月の頭にかけての休みが、一年でいちばん長い。
航空券12万円というのは、明らかに高い部類です。同じ路線でも、閑散期なら半分近くで買える時期があります。それを分かったうえで、私は年末年始に行っています。
「安く行く方法」を全部実行できる人は、たぶんそんなに多くありません。 仕事も家庭もあるなかで、旅行の都合だけを優先することはできない。だから私は「時期は選べない。そのかわり方面と日数で調整する」という考え方にしました。
- 高い時期に行くので、近距離アジアに限定する
- 1週間ではなく、4泊5日にする
- 宿は中級で十分(そのぶん航空券に回す)
この3つで、20万円に収まっています。
なぜ4泊5日なのか
以前は「せっかく行くなら1週間」と思っていました。今は4泊5日が私にはちょうどいいと思っています。
- 3泊以下:移動の負担に対して、現地にいる時間が短すぎる
- 1週間以上:年末年始だと日程が組みにくく、費用も跳ね上がる
- 4泊5日:移動を除いて、現地で丸3日は動ける
50代になって変わったのは、**「行けるかどうか」より「帰ってきてから何日で回復するか」**を考えるようになったことです。長く行くほど、戻ってからがつらい。仕事始めに疲れを持ち越さない長さが、私の場合は4泊5日でした。
なぜ、妻と別々に行くのか
ここがこの記事のいちばん書きたかったところです。
理由は2つあります。
ひとつは、単純に好みが違うこと。 私は海外旅行が好きですが、妻はそこまでではありません。無理に誘えば来てくれるでしょうが、それは楽しい旅行ではない気がします。
もうひとつは、妻の仕事の都合です。 長い休みが取りにくく、日程を合わせようとすると、そもそも計画が立たない。
以前は「夫婦なのだから一緒に行くもの」と思っていました。だから予定が合わないと、旅行そのものが流れていました。
考え方を変えたのは、**「同じ旅をしなくてもいいのでは」**と気づいてからです。
いまはこう分けています。
- 国内は、二人で。 2026年は2月に高知(2泊3日・約14万円)、8月に庄内(2泊3日・25.1万円)
- 海外は、私ひとりで。 年末年始に4泊5日・約20万円
決めてしまうと、お互いに気を遣わなくなりました。妻は私が海外に行くことを止めませんし、私は妻を誘わないことに後ろめたさを感じなくなった。
そしてもうひとつ、現実的な効果があります。 ひとりで行けば費用は半分です。夫婦2人で40万円かかる旅行が、ひとりなら20万円で済む。年に1回行くか2回行くかを、その年の余裕で決められるようになりました。
夫婦で旅行を我慢している方がいたら、「別々に行く」という選択肢も一度考えてみてください。一緒に行くことが目的ではなく、お互いが楽しく過ごすことが目的のはずですから。
50代の体力で疲れない3つのコツ
コツ①:1日2箇所までに絞る
20代:1日6箇所 30代:1日4箇所 50代:1日2箇所+カフェ休憩
「あの観光地もこの観光地も」と詰め込むと、現地で疲れて体調を崩します。50代の海外旅行は「予定の隙間こそ宝物」です。
コツ②:移動日は休む
- 初日:移動。到着後はホテルでゆっくり
- 中日:無理に埋めない。疲れたら休む
- 最終日:午前だけ動いて、午後は身支度
4泊5日なら、しっかり動くのは3日と考えておくと気が楽です。
コツ③:ホテルは中級以上
- 安宿はベッドが固く、翌日に疲れが残ります
- 1泊1万円台の中級が、50代にはちょうどいい
- 朝食付きを選ぶと、1日のスタートが楽
私の場合は4泊で5万円ほど。1泊1万2千円前後です。
パッキング:50代の必須アイテム
4泊5日なら、機内持込サイズのキャリー1つで足ります。預け荷物がないだけで、空港での時間と気疲れがかなり減ります。
衣類(軽量化)
- Tシャツ:3枚(現地で洗う)
- パンツ:2本
- 下着・靴下:3日分
- 軽量ウインドブレーカー:1着
50代だからこそ持っていく
- 常備薬(胃腸薬・解熱剤・湿布・絆創膏)
- 歯間ブラシ・歯ブラシ
- 保湿クリーム・リップクリーム(機内は乾きます)
- 眼鏡の予備
- コンセント変換アダプター
- モバイルバッテリー
- コンプレッションソックス(長時間のフライト用)
持っていかなくていいもの
- 大量の洗面用具(ホテルにあります)
- ドライヤー(ホテルにあります)
- ガイドブック(スマホで足ります)
- 大量の現金(カード+少額の現地通貨で十分)
20万円をどう用意するか
① 先取りで積み立てる
給与口座から自動で旅行用の口座へ移しています。月2万円弱で、年間20万円ちょっと。
貯金は意志ではなく仕組みだと思っています。残ったら貯める、では残りません。
② 楽天ポイントを宿代に充てる
先に正直に書いておくと、私はマイルを貯めていません。 ANAカードもJALカードも持っておらず、陸マイラーと呼ばれる方法も試したことがありません。
持っているカードは2枚だけです。楽天カードと、新幹線予約用のJRエクスプレスカード。
やっているのは、生活費の支払いを楽天カードに集約して、貯まった楽天ポイントを楽天トラベルで使うことだけ。月に3,000〜4,000ポイントほどなので、年間4万円前後。宿代の一部にはなります。
派手な方法ではありませんが、意識しなくても貯まるのが利点です。
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海外旅行保険は削らない
ここだけは、費用を削らないことにしています。
50代は、若い頃より体調を崩す確率が上がります。海外の医療費は日本の感覚では考えられない金額になることがあり、入院すれば数百万円ということも珍しくありません。
クレジットカード付帯だけでは足りないことがある
- 利用付帯:旅行代金の一部をそのカードで払うことが条件
- 自動付帯:持っているだけで補償されるが、条件はカード会社により異なる
まず自分のカードがどちらなのかを確認してください。「付いていると思っていたら条件を満たしていなかった」が、いちばん怖いパターンです。
50代が確認したい3つの金額
- 治療費補償 1,000万円以上
- 救援者費用 200万円以上(重い病気のときに家族を呼ぶ費用)
- 携行品損害 30万円以上
4泊5日でひとり 5,000〜10,000円 ほどが相場です。20万円の旅行に対して数千円なら、私は払っておく側です。
50代の海外旅行で「やってはいけない」3つ
① 詰め込みすぎ
若い頃の感覚で予定を組むと、確実に疲れます。1日2箇所+休憩を守ってください。
② 体調管理を軽視する
- 機内では2時間に1度は立って歩く
- 水分は普段の倍を意識する
- 時差は1日かけてゆっくり合わせる
③ 予算オーバーで日常を圧迫する
旅行は楽しみですが、生活費を削って行くのは本末転倒です。
私の場合は逆で、先に固定費を見直して生まれた余白から旅行費を出しています。保険・通信費・車の3つを整理したら年40万円ほど支出が減り、その一部を旅行に回せるようになりました。毎月の努力はゼロで、一度見直せば効果がずっと続きます。
まとめ
- 年末年始にひとりで、アジアへ4泊5日。費用は約20万円
- 内訳は航空券12万円・ホテル5万円・食事2万円。航空券が6割
- 削るなら大きいところから。宿を下げても全体は5%しか動かない
- 年末年始は高い。それでも行くと決めて、方面と日数で調整している
- 50代は「行けるか」より「帰ってから何日で回復するか」で長さを決める
- 夫婦で同じ旅をしなくていい。国内は二人で、海外はひとりで
今日の一歩:もし旅行を我慢しているなら、その理由が「予定が合わないから」なら、別々に行く選択肢を一度考えてみてください。
一緒に行くことが目的ではなく、お互いが楽しく過ごすことが目的のはずです。
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※本記事は筆者個人の旅行体験に基づくものです。予算・為替・航空券価格は時期により大きく変動します。海外旅行保険は個人の状況により最適なプランが異なります。最新情報は保険会社の公式サイトでご確認ください。