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旅行記事 No.164

50代夫婦の2泊3日 庄内旅行|西郷隆盛をたどる行程と、かかった費用25万円の内訳

📌 この記事でわかること

52歳夫婦が2泊3日で山形・庄内へ。西郷隆盛と庄内藩の縁をたどる旅の実際の行程と、かかった費用251,000円の内訳を全公開。南洲神社・松ヶ岡開墾場・山居倉庫の見どころと、50代の旅で分かった「詰め込まない」時間配分も解説します。

※本記事にはプロモーションを含みます。

2026年8月、妻と2泊3日で山形県の庄内地方へ行ってきました。

目的は観光ではなく、ひとつの物語を確かめることでした。戊辰戦争で敗れた庄内藩と、勝者である西郷隆盛の関係です。

この記事では、実際の行程と、かかった費用251,000円の内訳をそのまま公開します。50代で歴史をたどる旅を考えている方の、参考になればうれしいです。

この記事でわかること

  • 庄内と西郷隆盛の関係(3分でわかる前提知識)
  • 2泊3日の実際の行程と、各スポットの所要時間
  • 夫婦2名でかかった費用の全内訳
  • 50代の旅で分かった「詰め込まない」時間配分
  • 旅行費用をどうやって捻出するか

なぜ庄内だったのか

幕末から明治維新にかけての歴史が、昔から好きでした。中でも西郷隆盛には、ずっと惹かれてきました。

ただ、西郷といえば鹿児島です。なぜ東北の庄内なのか。

きっかけは、『南洲翁遺訓』という本が、鹿児島ではなく庄内の旧藩士たちの手で編まれたと知ったことでした。

しかも彼らは、戊辰戦争で西郷と戦って負けた側です。

負けた相手を慕い、その言葉を書き留め、本にして全国に広めた——そんなことが本当にあったのか。あったとすれば、なぜなのか。

それを確かめに行く旅でした。


庄内と西郷の物語(3分でわかる前提知識)

現地に行く前に知っておくと、見えるものがまるで変わります。簡単にまとめます。

庄内藩は、実は「負けていない」

庄内藩は戊辰戦争で、奥羽越列藩同盟の一員として新政府軍と戦いました。

そして——ほとんど負けていません

酒田の北前船交易で蓄えた富、そして日本一の大地主といわれた本間家の財力を背景に、庄内藩は当時の最新式の銃を大量に装備していました。各地で新政府軍を破っています。

降伏したのは、周囲の藩がすべて落ちて孤立したからでした。城は最後まで落ちていません。

西郷の処置は、驚くほど寛大だった

敗れた庄内藩に、城下の誰もが厳しい処分を覚悟しました。藩主を他国に預けるべきという強硬論も出ていました。

それを抑え続けたのが西郷隆盛です。実際に下された処分は、拍子抜けするほど寛大なものでした。

強い相手だったからこそ、辱めなかった——そう言われています。

敗者が、勝者を敬い続けた

この恩義を、庄内の人々は忘れませんでした。

旧藩士たちは自費で鹿児島まで通い、西郷から教えを受け、その言葉を書き留めます。そして明治23年、『南洲翁遺訓』として世に出しました。

さらに彼らは遺訓を背負って全国を歩き、西郷の思想を説いて回ったのです。

**恨みではなく敬意を、世代を超えて継承した。**日本史のなかでも、きわめて稀な話だと思います。

そして昭和44年、鶴岡市と鹿児島市は兄弟都市になりました。いまも交流が続いています。


2泊3日の実際の行程

京都から向かいました。大阪(伊丹)から山形空港への直行便を使っています。

1日目:鶴岡

時刻 行程
08:00 伊丹空港 発
09:15 山形空港 着・レンタカー
11:30 鶴岡着・昼食
12:40 致道博物館(90分)
14:20 庄内藩校 致道館(40分)
15:25 松ヶ岡開墾場(60分)
17:20 酒田着・チェックイン

山形空港から鶴岡までは、山形道・湯殿山道路を西へ約1時間45分。山を越えて庄内平野に出ます。

2日目:酒田 → 山形

時刻 行程
08:20 チェックアウト
08:45 南洲神社(60分)
10:05 山居倉庫(40分)
10:55 本間家旧本邸(50分)
11:40 昼食
13:15 清河八郎記念館(40分)
15:30 山形市着・文翔館(60分)
16:45 霞城公園(60分)
18:30 レンタカー返却(山形駅前)

酒田から山形市までは約2時間。その途中に清河八郎記念館があるので、無理なく立ち寄れます。

3日目:帰路

時刻 行程
07:15 山交ビルから「山形空港シャトル」乗車
07:50 山形空港 着
08:45 山形空港 発
10:00 伊丹空港 着

朝の便だったので、3日目は移動のみです。

メモ:山形空港へのアクセスバスは「山形空港シャトル」といいます。山交ビルが始発で、そのあと山形駅前に停車するので、どちらからでも乗れます。運賃は大人1,500円、現金または交通系ICカードで支払います。便は航空機の出発時刻に合わせたダイヤなので、自分の便に対応する時刻を確認しておけば安心です。

ポイント:レンタカーは空港で借りて、山形駅前で返す乗り捨てにしました。2日目の夜に返してしまえば、3日目は駅前のホテルからバスに乗るだけです。もし空港返却にしていたら、朝8時前に営業所へ行く必要があり、かなり厳しくなっていました。


特に印象に残った3か所

松ヶ岡開墾場(鶴岡市)

この旅でいちばん心に残った場所です。

明治5年、職を失った旧庄内藩士 約3,000人が、刀を鍬に持ち替えてこの原野を拓きました。

事業を率いた菅実秀は、開墾を始めるべきかどうかを西郷に相談しています。西郷が贈った言葉が「気節凌霜天地知」——霜を凌ぐような節操は、天地が知っている。

その一句を支えに、士族たちは土を耕しました。

いまも巨大な蚕室が5棟、静かに並んでいます。予備知識なしで訪ねると「古い木造の建物が並んでいる」で終わってしまいますが、背景を知って立つと、まったく違う場所に見えます。

南洲神社(酒田市)

西郷隆盛を祀る神社です。鹿児島以外にこうした社があること自体が、庄内と西郷の関係の深さを物語っています。

境内には「敬天愛人」の石碑。そして——西郷と菅実秀が向かい合って座る「徳の交わり」の像があります。

二人が何を語ったのか。像の前に立つと、その空気が伝わってくるようでした。

隣接する南洲会館・南洲文庫には、遺墨や『南洲翁遺訓』の資料が収蔵されています。朝いちばんの静かな時間に訪ねたのが正解でした。

山居倉庫(酒田市)

明治26年建造の米蔵です。日除けのケヤキ並木と黒塀の風景は、写真で見たことがある方も多いと思います。

ここに立って、腑に落ちたことがあります。

**庄内は、東北でありながら豊かな土地だった。**最上川がつくった庄内平野の米、そして北前船の交易。「西の堺、東の酒田」と称された経済力です。

その豊かさが藩を強くし、強かったからこそ西郷の敬意を得た。松ヶ岡の開墾も、この土地の底力があってのことだったのだと思います。

山居倉庫と南洲神社は、まったく別のものに見えて、地下で水脈がつながっています。


かかった費用【全公開】

夫婦2名・2泊3日の実費です。

項目 金額
航空券(往復・2名/クラスJ) 130,000円
レンタカー(2日間・ガソリン代込み) 32,000円
宿泊:酒田(1泊2名) 16,000円
宿泊:山形(1泊2名) 23,000円
食事代(3日分) 30,000円
その他(入館料・バス代・土産等) 20,000円
合計 251,000円

**1人あたり125,500円。1日あたり約84,000円(2名)**でした。

内訳を見て気づいたこと

航空券が全体の52%を占めています。

これが国内旅行の現実だと思いました。宿泊費は2泊で39,000円(2名)ですから、宿より飛行機の方が3倍以上高いわけです。

もし費用を下げたいなら、手を入れるべきは宿ではなく交通費です。

  • 早割を使う(今回は直前の予約でした)
  • マイルを使う
  • クラスJではなく普通席にする
  • 新幹線と比較する

逆に言えば、宿を削っても大した効果はありません。今回泊まったのはどちらもビジネスホテルですが、清潔で駅前という条件は十分でした。ここをさらに削っても、数千円しか変わらず、旅の疲れが増えるだけです。

**削るなら大きいところから。**これは固定費の見直しとまったく同じ考え方でした。


50代の旅で分かったこと

1日3〜4か所が限界

今回は1日あたり3〜4か所を回りました。結果として、どこもゆっくり見学でき、移動にも余裕がありました

若い頃なら、もっと詰め込んでいたと思います。でも50代になって分かったのは、詰め込むと記憶に残らないということです。

「行った場所の数」ではなく「立ち止まって考えた時間」が、後から効いてきます。

実際、初日に羽黒山の五重塔まで足を延ばす選択肢もありましたが、行きませんでした。行かなくて正解だったと思います。松ヶ岡で受けた印象が、そのまま夜まで残りましたから。

移動時間には余裕を持たせる

庄内は移動距離があります。空港から鶴岡まで1時間45分、酒田から山形市まで2時間。

ここを「詰めれば1か所増やせる」と考えないことです。運転する側の疲れが、旅全体の満足度を下げます

前提知識を仕込んでおく

これが最大のコツかもしれません。

歴史の場所は、知識がある人にしか何も語ってくれません。松ヶ岡の蚕室も、南洲神社の像も、背景を知らなければ通り過ぎるだけです。

往路の飛行機は1時間15分。この時間に文庫を読んでおくだけで、現地での密度がまるで変わります。


旅行費用は「我慢」ではなく「固定費」から作る

251,000円。決して安い旅ではありません。

ただ、私はこの費用を「節約を我慢して」捻出したわけではありません。

私は数年前に、保険・スマホ・サブスク・電気・ふるさと納税の5つを見直して、年間で約41万円の固定費を減らしました

つまり——固定費の見直しで浮いた分だけで、この旅が1回できて、まだ16万円残る計算になります。

しかもこの41万円は、毎月がんばって作っているものではありません。一度手続きをしただけで、あとは勝手に浮き続けています

外食を減らす、飲み会を断る、安いスーパーを探す。そうやって旅行費を作ろうとすると、たいてい続きません。我慢はどこかで反動が来ます。

**先に固定費を削って、その余白で旅に出る。**この順番にしてから、旅行に対する罪悪感がなくなりました。

👉 固定費削減で年間40万円節約した話|会社員が実践した5つの見直し

年間の旅行予算をどう組んでいるかは、こちらにまとめています。

👉 50代の旅行予算 年間いくらかける?|実額公開と賢い予算管理術


庄内へ行かれる方へ

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今回の反省点は、航空券が費用の半分を占めたことでした

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よくある質問

Q1:庄内へは、どう行くのが安いですか?

関西からなら、山形空港・庄内空港への航空便か、東京経由の新幹線です。今回は伊丹→山形の直行便を使いましたが、費用の半分が航空券でした。早割やマイルを使えば、ここは大きく下げられます。

Q2:レンタカーは必要ですか?

**必要だと思います。**鶴岡・酒田の見どころは市街地から離れた場所にもあり、松ヶ岡開墾場や南洲神社は特に車が便利です。ただし庄内〜山形市の移動は距離があるので、運転に不安がある方は無理をしないでください。

Q3:2泊3日で足りますか?

西郷ゆかりの地に絞るなら、2泊3日でちょうどよかったというのが実感です。羽黒山や出羽三山まで含めるなら、もう1泊あった方がいいと思います。

Q4:レンタカーを返したあと、空港へはどう行きますか?

**「山形空港シャトル」**というアクセスバスが出ています。運賃は大人1,500円で、現金か交通系ICカードで支払います。

乗り場は山交ビルが始発で、そのあと山形駅前に停まります。どちらからでも乗れます。

ただし案内には「満席の場合はご乗車頂けません」と明記されています。確実に座りたいなら、始発の山交ビルから乗るのが安心です。私もそうしました。山交ビルは山形駅から徒歩数分なので、駅前のホテルからでも苦になりません。

ダイヤは航空機の出発時刻に合わせて組まれているので、自分の便に対応する時刻を確認しておけば、乗り遅れる心配はありません。私は8:45発の便に対して7:15発に乗り、余裕を持って空港に着けました。

Q5:予備知識はどのくらい必要ですか?

『南洲翁遺訓』を数十ページ読んでおくだけで十分です。文庫で手に入ります。これがあるかないかで、現地での時間の濃さがまるで変わります。


まとめ

  • 庄内藩は戊辰戦争でほとんど負けておらず、孤立して降伏した
  • 西郷隆盛は驚くほど寛大な処置を貫き、旧藩士たちはその恩義を生涯忘れなかった
  • 『南洲翁遺訓』は、敗れた庄内藩士の手で編まれ、全国に広められた
  • 2泊3日・夫婦2名でかかった費用は251,000円(うち航空券が52%)
  • 削るなら大きいところから——宿より交通費を見直す方が効果的
  • 50代の旅は1日3〜4か所が限界。詰め込むと記憶に残らない
  • 旅行費は我慢して作るより、固定費を見直して作る方が続く

敗れた側が、勝った相手を敬い続ける。

本で読んだときは「そういうこともあるのか」という程度でした。でも、その土地に立って、いまも祀られている像を見て、ようやく実感として分かった気がします。

歴史は、現地に行くと立体になります。50代になってからの旅は、そういう楽しみ方ができるのだと思いました。


※本記事の費用・所要時間は2026年8月時点の実費・実績です。時期や予約状況により変動します。各施設の開館時間は公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

マネーコンパス(52歳・会社員)

43歳・貯金ゼロから資産形成を始め、8年で資産4,500万円・年間不労所得約70万円に。 新NISA・配当株・固定費削減を、すべて自分の実体験にもとづいて発信しています。

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